強豪チームを複数持つ
大企業は他にもあるが…

 パナソニック同様、Jリーグクラブの前身であったり、ラグビー、バレーボールなど多くの競技で活躍するチームを持つ大企業は少なくない。たとえばJリーグとラグビー・トップリーグ。五郎丸で注目されているヤマハ発動機は、かつてJ1の強豪で今季J2で2位になりJ1復帰を果たしたジュビロ磐田の前身だ。トップリーグで戦うトヨタ自動車はJ1名古屋、東芝はJ2札幌、NTT(コミュニケーションズとドコモ)はJ1に昇格した大宮の前身だ。また、こうした企業は強い野球部を持っているし、Vリーグや来年からスタートするバスケットボールのプロリーグ、bリーグに参加するチームをサポートするところもある。

 しかし、現在のパナソニックのように運営するスポーツチームが揃いも揃って(野球部を除き)、日本一を狙える実力を示しているケースはない。まあ、ラグビーのワイルドナイツはもともとは三洋電機で活動しており、2011年にパナソニックの子会社になったことで生まれたチームだし、アメリカンフットボールのインパルスは社内カンパニーのパナソニック株式会社エコソリューションズ社(旧パナソニック電工)が運営するチーム。厳密には、すべてがパナソニック本体のチームとはいえないが、パナソニックが支援し、その看板を背負って戦っていることは確か(ユニフォームも青と黒を基調とした似通ったデザイン)。パナソニックのファンは、あらゆる競技で日本一を争う快感を味わえるのだ。

 国内の家電メーカーには苦戦を強いられている企業が少なくないが、パナソニックの業績は好調。創業100周年にあたる2019年には売上10兆円を目指しているという。

 そうした勢いが運営するスポーツチームにも反映されているのかもしれない。