社員と契約書を交わし
責任と評価を明確に

 今は、「知恵の時代」です。朝から晩までダラダラと仕事をしても、いい知恵は出ません。

 カルビーでは「仕事が終わったら早く帰りなさい」と盛んに言っています。早く帰って知識や教養を身に付けたり、家族と過ごす時間を大切にしたり、健康でいるために努力したり、そうしたものを蓄積してこそ、魅力的な人間になっていくのです。そういう魅力的な人間から、いい知恵や、次の新しいことが生まれるのです。

 もちろん、野放図にしているわけではありません。カルビーの社員は若手も含めて、全員にC&A(コミットメント&アカウンタビリティ)を課しています。つまり、コミットメント(約束)したことに対してアカウンタビリティ(結果責任)を負うのです。

「自分はこういう仕事をします、こういう成果を出します」という契約書を作って、一人一人がサインしています。

 もちろん、工場などでは、勤務時間は関係ない、来る時間も帰る時間もバラバラというわけにはいきませんが、日本では成果で評価されるべき人が、時間で評価される仕組みになっていることが長時間労働の問題なのです。そして、このあしき文化の象徴が残業手当なのです。

 経営者の中には、今までの仕組みを怖くて変えられない人もいるかもしれないですね。でも、経営というのはリスクを取って改革して、失敗すれば責任を取る。それだけのシンプルなことなのです。

 そろそろ、日本が25年間も放ってきたあしき労働慣行を、ぶっ壊す時期に来ているのではないのでしょうか。