「もっと面白い使い方があるんじゃないだろうか?」
 「この商品が要らなくなるときって、代わりにどんなモノが出てきたときだろうか?」

 自分自身の中に潜在化しているウォンツの種を、引っ張り出す努力をし続けることが必要不可欠な行動であるにも関わらず、多くの開発者あるいは企画者が諦めてしまっているのか、通常業務に追われて時間がとれないのかはさておき、苦しんでいるところではないでしょうか。

 ウォンツとは、決して他人の中に潜在化しているモノをあぶり出すといった、最も困難なことにチャレンジするような苦しいことではありません。自分自身の中に眠っているものと語り合う極めて楽しいことだという理解の下、追求し続けていくべきものだと思います。

ベンチャー精神を忘れないアップルの戦略

 アップルは、ハード、OS、アプリケーション、リテールとその役割を自社だけで完結している米国では非常に珍しい企業です。このような特徴をもつ企業は、多くの日本企業と同様、市場の成熟度合いが進めば進むほどコスト競争力に問題が生じてくるといった特性も持っており、そういう意味では磐石だとは言えないかも知れません。

 一方で、スティーブ・ジョブズというカリスマ経営者(自分との対話を継続しながら、ウォンツにまで昇華することのできる類稀な存在)を擁しており、超大手企業でありながらもベンチャーの戦略で戦うことを可能にしている面白い企業です。

 サッカー日本代表が強者の戦略と弱者の戦略の使い分けで、バランスを取れずに苦しんでいるように見えます(詳しくはコチラ→http://ameblo.jp/s-kawahara/entry-10556913327.html)が、アップルにはこの絶妙なバランスを保ちながら、まだまだあっと驚く製品を世に出してもらいたいですね。