とはいえ実はこのエクスペディアの調査、数ある調査の中でも、消化率は高いほうだ。厚生労働省の調査では、さらに低い数字が出ており、2014年に企業が付与した有給休暇の平均日数は18.4日で、消化率は47.6%となっている。えっ。めちゃくちゃ低くないですか?

有休取得に約7割がためらい
日本企業は大丈夫か?

 厚労省の調査結果を企業規模別に見ると、1000人以上の企業が消化率は52.2%、300~999人では47.1%、100~299人では44.9%、30人~99人では43.2%と、企業規模が小さくなるにつれて、消化率は低くなっていく。かねてから言われていることだが、中小企業では労働環境の整備が進んでいないケースが多かったり、規模が小さいために、より周りの目を気にしてしまうという問題がまだまだ残っていることが伺える。

 それを裏付けるのが、「労働時間等の設定の改善を通じた『仕事と生活の調和』の実現及び特別な休暇制度の普及促進に関する意識調査」(2015年)の結果だ。有給休暇取得にためらいを感じるという人が24.8%、ややためらいを感じるという人が43.5%。「やったぜ! 明日は有休だ!」と無邪気に喜ぶ人はどうやら少数派らしい。

 ためらいを感じる理由として挙げられている理由のうち、「後で多忙になるから」と自分自身のことを考えているものはともかく、「みんなに迷惑がかかると感じるから」(74.2%)、「職場の雰囲気で取得しづらいから」(30.7%)という回答を見ると、周囲の「本気で有休取るつもりなの?」というプレッシャーが想像できて、いやな気分になる。さらには「昇格や査定に影響があるから」と答えている人も9.9%に上る。いやいや、そんな企業だと、昇格・昇給したところで、あまり明るい未来が見えてこないのではなかろうか……。