この人たちの顔と名前を
10秒程度で覚えてください
いきなり課題を出したりしてすみません。このぐらい覚えておくのは簡単だよと言われる方もいるかもしれませんね。でもほとんどの方にとって人の顔と名前を一致させて記憶するのは難しいことではないでしょうか。私も人の顔と名前を覚えるにはどうしたらよいか、よく相談を受けます。
そこで今回は、「人の顔と名前を覚える方法」をご紹介していきましょう。
人の顔と名前を記憶するのは難しい
なぜ、人の顔と名前を覚えることが難しいのでしょうか。それは2つの情報を同時に記憶しておかなければならないからです。その2つとは画像情報としての「顔」と文字情報としての「名前」です。
皆さんもこんな経験はありませんか?外出先で前に会ったことがある人と偶然出会い挨拶されるも顔は覚えているのだけれど名前が出てこない。「あー、どうも。その節は」などお茶を濁しつつ頭の中で必死に名前を思い出そうとしてもいっこうに出てこない。結局相手の名前を呼べないままその場をやり過ごし別れるといった経験がないでしょうか。思い出せない原因は相手の「顔」の画像情報に「名前」という文字情報が結びついていないからなのです。
そして、そもそも文字情報の「名前」を覚えること自体がとても難しいことでもあります。いきなりですが、皆さんそれぞれたくさんの「思い出」をお持ちだろうと思います。その思い出は楽しいものばかりですか?むろん楽しい思い出もたくさんあるでしょうが、中には辛かった思い出や悲しかった思い出なども含まれているはずです。なぜ思い出はずっと記憶に残っているのでしょう。それはその経験をした時に喜怒哀楽、何らかの感情がわき起こったからなのです。頭に入ってきた情報に感情が絡んでいることが長く記憶に残るための条件なのです。
ところが、人の「名前」は単なる文字情報です。文字を見ても感情も湧きようがありません。つまりそういうことからも顔と名前を一致させて覚えておくことは難しい作業となるのです。