弱い者いじめをしない子に育てる

生活の中で他の生き物、もちろん人間の赤ちゃんも含め、小さな弱いものの生態をよく見せてやり、思いやりの心を養うように心がければ、無益な殺生や弱い者いじめの芽は出ないと思いました。

 そこで、町中のアパートに住んでいたときには、ハツカネズミや金魚などを1匹飼いました。

 何匹も飼うよりも1匹飼うほうが動物は人になつき、エサほしさにこちらに寄ってきます。できればを飼うことをすすめます。

 それも4~5歳以上の犬だと、十分感情を表現してくれますし、こちらの気持ちを受け取ってもくれます。

 親が大事に動物を飼うことで、自分に注いでくれた情愛を知ります。

外出から帰ると、まっ先に声をかけてやり、くさりにつながれた犬に同情したり、元気のない金魚を1日中、注意深く見つめたりしているやさしさが、残忍さを切り捨てていきます。

 深く考えずにしてしまった行動から、弱い者いじめの快感を覚えてはならないのです。

まず、やさしさを身につけ、そして知能の発達を待てば、必要に応じてハエや蚊を殺しても仕方がない、とする大人の心を理解できるようになるものです。