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端末に依存せず!iPadでも携帯でも本が読める
今年の夏を熱くするグーグル電子書籍参入の衝撃

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第100回】 2010年6月23日
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 ひとつは、グーグルのブック検索サイトだけでなく、出版社自体や他の電子書籍ストアもグーグル・エディションズの本を売れるということである。たとえば、電子書籍ストアA店があったとして、そこにはA店版の電子書籍とグーグル・エディションズ版の電子書籍が同時に表示されるということだ。

 ほとんどの電子書籍ストアでは、データのフォーマットによって使えるデバイスが限られているのだが、この本をもっとオープンにどのデバイスでも読みたいと思えば、グーグル・エディションズ版を購入すればいい。

 この場合は、出版社側に45%、電子書籍ストア側には55%に近い収入が入る仕組みだ。グーグルが手にするのはわずかだが、もちろんグーグルは広告で稼ぐ。電子書籍データをグーグルが手がける本当の理由はまさにここにあって、ショート・テールからロング・テール本まで、ありとあらゆる語彙を含む書籍データを扱うことによって、グーグルは広告キーワードへの感度をますます上げていくことができるのである。


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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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