力の強い者同士が争うことは、会社でも頻繁に起きる。
特に歴史が浅く、体制が不備なベンチャー企業になると、度を越した権力争いが起き、収集がつかなくなるケースもある。
連載21回目は、ベンチャー企業の創業メンバーであり、人事責任者である30代の男性が、経営者と役員の対立に翻弄されていく姿を紹介する。
あなたの職場にも、このような社員がいないだろうか。
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■今回の主人公――はい上がりつつある「負け組社員」
三吉 建(仮名・37歳)
ITソリューションを手がけるベンチャー企業の人事責任者(本社東京、社員数30人)。創業メンバーの一員ではあるが、当初部下がいないことにコンプレックスを感じていた。社内で経営者と対立する役員が現れると、急遽人事責任者に抜擢される。そこから、代理戦争に巻き込まれていく。
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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)
会社への不満だけで結集したメンバーは、
起業後の「分派闘争」でバラバラに!
社長の佐伯(41歳)が、かつての同志と“最後の挨拶”を交わした。
「じゃあな……」