昨日食べたもの、覚えていますか?

 定年後も元気な方というのは、どのような食生活を送っているのでしょうか。

 某大企業の周年イベントに呼んでいただいたときのことです。講演終了後に、もうすぐ80歳にもなる役員の方が、“1日3食分の食事を書き出してみましょう”というワークショップで書かれたご自分の食事記録を見せにいらしてくださいました。

見た目は60代!?
まもなく80歳の男性の食事

 私の方までスタスタと歩いてこられるその動きや肌色を見る限り60代でも通りそうなその方のお食事はというと…。

<朝>
トースト、ヨーグルト、自家製梅ジャム、サラダ(ルッコラ・トマト・ヤングコーン・パプリカ・サニーレタス・アボカド・チーズ)と自家製バルサミコドレッシング・ゆで卵

<昼>
そば、納豆、桜えびと玉ねぎのかき揚げ、大根おろし、かれいの煮付け少し(昨晩の残り)

<夜>
ごはん、豚汁(ごぼう、れんこん、にんじん、こんにゃく、玉ねぎ、大根、里芋、生姜、豆腐、豚肉)、刺身、せりのお浸し、トマトとしそのサラダ、自家製蕗みそ

 これらをご自身で作られているとのこと。奥様は亡くなられて現在は一人暮らしをなさっているそうですが、食材を余らせがちな一人暮らしで、こんなにも品数が豊かな食事記録は今まで見たことがありません。昔からお料理が好きで、週末には家族のために料理をすることも多かったそうです。

 とはいえ、これは本当に特別なケースです。定年後も元気でいるためには、働き盛りの頃から料理に慣れ、品数を多く作りましょう、しっかり食べましょう、という話ではありません。

 ですが、定年後も元気な方、定年が近い会社役員の方とお話するとき、多くの方が、仕事に対してはアグレッシブでも、こと自己管理に関しては、「45過ぎたあたりからお酒が残るように感じて…」など些細なことをきっかけに、割と早いうちから“ある程度”は食生活で守りに入られていることに驚かされます。