「自分の経験はどのように評価されるのか気になる…」

 続いてキャリアアドバイザーは、Eさんの転職ニーズやご希望の業務内容等を詳しく尋ねてきました。そこで

「業界の上位5番目くらいまでの大手代理店で、これまでの経験を活かしたい」

 と伝えました。本音ではダメ元のつもりです。ところが、キャリアアドバイザーは業界の大手企業の求人を持参して「この会社を受けてみませんか?」と伝えてきました。ダメ元のはずがうれしい誤算。Eさんは喜んで応募を受諾しました。力試しのつもりが、大手企業への就職活動を本格的に行う状況になりました。

大手企業に転職できる人には
こんな共通点があった

 ちなみに中小企業から大手企業に転職している人には、どんな特徴があるのでしょうか。大手企業への転職を実現した方々を取材していくと、いくつかの共通点をみつけることができます。

・大手企業に縁故がある
・運が良い(大手企業が人手不足で即戦力を広く募集していた)
・学歴が高い
・魅力的な経験やスキルを備えている

 これらに当てはまる数が多くなればなるほど、大手企業への転職が実現する可能性は高まる傾向があるようです。ちなみにEさんは縁故はなし。ただし、運がよく、学歴は高く、魅力的な経験があったので転職できる可能性を得たのでしょう。

 それに加えるとすれば、上昇志向かもしれません。上昇志向がある人は、自分がやりたいことを突き詰めて考え、それに向かって勉強したり経験を積んだりして努力を惜しみません。仕事における上昇志向の原点となるのは自分がやりたいことが明確であること。それを実現するステージとして大手企業を定めたときに、努力が実を結ぶのでしょう。

 さて、Eさんはその後、見事に大手企業から内定が出て、入社しました。入社後、Eさんはどのように過ごしているのか。あるいは、活躍できているのか。それはまた別の機会に紹介させていただくことにします。