戦略コンサルティング会社のインタビュアーが面接で行うことの背景にある心理的要因を理解しておくことは重要である。彼らが何を考えているかを理解すれば、彼らに対し面接で自分をより強く印象づけやすくなるだろう。新刊『戦略コンサルティング・ファームの面接攻略法』の中から、その事情を解説しよう(翻訳:渡部典子)。

プロのように振る舞わなければ
面接をクリアできない

 私自身がインタビュアーを担当していたころ、「これは素晴らしい」と思わせる志望者に出会うことが何度かあった。このような人物に当たったとき、私は彼らを就職希望者としてではなく、自分の同僚として感じるようになり、面接シーンも相手を評価・選別しようとする雰囲気から、協力的なものへと変わっていった。つまるところ、面接で最も強い印象を残すのは、すでにプロのコンサルタントのように振る舞うことのできる人物なのだ。

 あなたがコンサルティングの現場実務と戦略コンサルティング・ファームの面接プロセスについて学べば学ぶほど、この2つに大きな違いはないことを理解するだろう。私の考えでは、ケース・インタビューは社内のパートナー(訳注:コンサルティング・ファームにおける最上級の役職)と行うチーム・ミーティングと本質的に同じものだ(前にも述べたとおり、あなたがケース・インタビューを苦手とするのであれば、コンサルティングの仕事も嫌うようになるだろう)。

 クライアントが戦略コンサルティング・ファームのパートナーにある要望を伝えると、パートナーは部下のコンサルタントたちに、クライアントが望むものを提供することを期待する。これと同様に、ケース・インタビュアーとなったコンサルタントは、志望者がこれらのスキルを備えていることを期待するのである。

 コンサルティングの実務がどのようにして行われているかを学べば、面接でどんな状況に出くわしても、適切に対処することがはるかに容易になるだろう。たとえば、予期せぬ質問に不意を突かれたりするが、これはケース・インタビューのみならず、クライアント相手の実務でも常に生じることである。