貢献の「見える化」で、
人は自ら動きはじめる

「もちろん情熱はあるのですが、それだけでなく『社会のためになっている』という感覚、お客様からのポジティブ・フィードバックがあってこそ、この仕事を継続できているのかなという思いはあります。全部が全部かっこいい社会貢献欲求だとは言いませんけれど、やっぱり『ありがとう』と言われたらうれしいですし、お客様の笑顔をもっと見たくて続けているという面が強いですね」

「社長トーク」に出演してくださる30代の起業家たちの多くが、平尾さんと同じような思いを持ち、それに共感する若者たちとともに事業拡大を実現しています。「お金はあとからついてくる」という「きれいごと」とも言われかねない言葉をさらりと発し、自然体でそれを実現していく姿に、次世代リーダーの姿を見たような気がします。

さて、「ハングリー精神の新たな意味」を体現する起業家リーダーたちが上場を果たす時代、いかにしてメンバーから「やらされ感」を払拭し、「関わった感」を醸成するかを次に考えていくことにしましょう。

新たなハングリー精神に応えるリーダーに触発されて動き出すのは、若い世代だけではありません。

「日本で最初に婚活のIT化を実現した会社」として有名な株式会社IBJ(本社 東京都)は、かつての「近所の仲人おばさん」にITツールを提供し、大成功した会社です。