「優秀」というレッテルにつぶされる若手社員あなたは周りから「優秀」と言われたら嬉しい?むしろ辛い?

 優秀なプレイヤーとは、高潔な人格でエネルギーに満ちていること、周囲のやる気を高められること、イエスとノーが明確であること、そして実行力があること…。

 このように語ったのは、米ゼネラル・エレクトリック社の元CEOで、「伝説の経営者」として名高いジャック・ウェルチ氏です。

 さて、みなさんの会社には評価の高い優秀な人はいますか? そして、あなたも優秀な人になりたい(あるいは、優秀であり続けたい)と思いますか? 誰もが優秀な社員と思われるのは嬉しいと思いますが、“優秀な社員”とレッテルを貼られることで、逆にしんどくなり、逃げ出したくなる若手社員もいるようです。あなたなら優秀な社員とレッテルを貼られて嬉しいか、辛くなるのか、ぜひ考えながら読んでください。

会社で「優秀」と思われるために
必要な3つの条件とは?

 そもそも会社では、どういうタイプの人が「優秀」といわれるのでしょうか。「優秀」と呼ばれる人を見てみると、「こつこつと同じことを20年間繰り返しやってきました」というタイプよりも、トピックスのある仕事をしていることが多いように思います。あるいは端から見た時、頭一つ抜けた成果を出していることが前提となっていることがあると言っていいでしょう。

 そして大事なのは、いい仕事をしたことが本人の言葉できちんと語られ、その仕事によって周りに影響力を発揮していることです。仕事の内容を社内で発表したり、自分のやった仕事を形に落として、社内で共有する。そういった部分が見えてこないと、周りも「あいつはいい仕事をしているらしいけれど、実際のところはよくわからないよね…」となってしまいかねません。

 見えないことを、人は「優秀」とはいいませんし、有名にもなりづらい。そういった意味でも、いい仕事を「可視化」することは非常に重要です。野球でいうと、1球でも160km/hのボールを投げれば「すごい」と言われます。実際に実力を見せることで、周りを圧倒することができる。そこまでできてようやく、「優秀」と認定されるのです。

 要するに、「優秀」と呼ばれる人は、それだけの結果が誰の目にも明らかなほど表に出ているのです。さらに、それを見た証人がいなければ「あいつは優秀だ」とはなかなか言われません。そういう意味では、「優秀」な人とは、自分の上司や同僚など、同じ職場の仲間たちから「こいつはすごいぞ」と常に見られている状態にあるということです。