本書の用途:すべてのビジネスパーソンと、すべての子ども・お孫さんがいる家庭に贈りたい一冊

 最後に、本書の用途についておさらいしたい。
 本書は、単なる「子育て」の本ではなく、本質的には「人の育て方」の教科書だ。言い換えれば、別に子どもがいない人でも、ビジネスで働く人すべてに非常に関連性が深いテーマを扱っている。

 本書は、これから育児を始められる方ないし今も育児の真っ最中の方に大きな教訓を与えてくれるだろう。同時に、部下や社員のリーダーシップ、主体性を伸ばしたい方々にも、ビジネス書として貴重な教訓が詰まっていると自負している。

 また、年齢的には、パパ・ママ世代だけでなく、シルバー世代、アクティブシニアの皆さまにぜひともお読みいただきたい一冊だ。

 また、ご両親から受けた愛情を再確認するために読まれるのもよいし、子どもやお孫さんの気持ちを深く理解するために、自分の教育方法を世の中のベストプラクティスと比較して点検する意味でも、大きな示唆を与えることであろう。

 加えて、子どもにとっても、親の教育方針が「世の中の優れた育て方」と比べどのくらい似ていて、またかい離しているのか、「親に育て方の変革」を迫る上で重要なツールを提供するだろう。