“グローバルエリート”ムーギー・キム氏と、子育て連載でバズ記事連発のミセス・パンプキン氏が膨大な「家庭教育調査」から著した一冊『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』から、子どもにとって「本当にためになる」育て方の秘密を公開する。
偏差値エリートなんて育てたくない!
「一流の育て方」は、二流の偏差値エリートを育てない
私が東京にいるときの主な活動内容は、本屋さんで「『一流の育て方』はどこですか?」と聞いて回ることである。しかし個人的に残念なのが、本書が、やれ「東大に我が子をいれる秘訣」「XX大学に子どもを3人入れた」系の場所に置かれがちなことだ。
私はそのたびに本屋さんの中心で一人、大声で叫んでいる。「『一流の育て方』は、受験本や偏差値エリートを目指す本ではありません! 本書は、偏差値エリートなんて育てたくない人のための本です!」と。
全国2000万のお父さん、お母さんの皆さん。子どもを育てるとき、勉強至上主義で育ててしまっていませんか? 現在、発刊3週間で早くも8万部を突破した『一流の育て方』だが、そこで紹介する「一流の育てられ方」をした子どもたちは、東京大学など最高学府に通いながらも、「勉強ができたら偉い、と勘違いするような子どもに育てるな」と警鐘を鳴らす。
いわゆるエリートを忌み嫌っている人々が、反エリートを唱えるケースはいくらでもある。しかし、大学の偏差値で学歴カーストを形成しがちな日本社会において、一番勉強ができる人たちが語る、「勉強で人を判断するな」という、反・学歴エリート主義はどういうことなのだろう。
日本の学歴社会構造の頂点にたつとされる学生たちが語る、「勉強観」とその「育て方」の要諦について、『一流の育て方』からその一部を抜粋して紹介させていただきたい。