暴れん坊サントリーの<br />上品なコピーとは?神田昌典(Masanori Kanda)
経営コンサルタント・作家。株式会社ALMACREATIONS代表取締役。日本最大級の読書会「リード・フォー・アクション」主宰。上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。コンサルティング業界を革新した顧客獲得実践会を創設(現在「次世代ビジネス実践会」)。のべ2万人の経営者・起業家を指導する最大規模の経営者組織に発展。わかりやすい切り口、語りかける文体で、従来のビジネス書の読者層を拡大。「ビフォー神田昌典」「アフター神田昌典」と言われることも。『GQ JAPAN』(2007年11月号)では、「日本のトップマーケター」に選出。2012年、アマゾン年間ビジネス書売上ランキング第1位。著書に、『あなたの会社が90日で儲かる!』『非常識な成功法則【新装版】』『口コミ伝染病』『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』『全脳思考』『ストーリー思考』『成功者の告白』『2022――これから10年、活躍できる人の条件』『不変のマーケティング』『禁断のセールスコピーライティング』、監訳書に、『ザ・コピーライティング』『伝説のコピーライティング実践バイブル』『ザ・マーケティング【基本篇】』『ザ・マーケティング【実践篇】』などベスト&ロングセラー多数。

 2004年、キリンの「生茶」の後発として市場参入するとたちまち大ヒット。「第2次緑茶戦争」と呼ばれる競争環境をつくりだし、2000年の緑茶市場規模2171億円を2005年には約2倍となる4470億円へと拡大させるきっかけとなった。

 市場参入は後発ながら、現在は「生茶」を抜いて、シェア2位をつかみとっている。

 数年に1回、既存市場を拡大させる「暴れん坊」が出現する。

 かつてのウォークマン、iPod、iPhoneがそれだ。

 これらの共通点は、かならず「新」商品であること。

 効果的に伝えるには、「新」の1文字を最大活用させよう!

 市場の顧客は常に新しい提案を求めている。

 満を持しての新商品ができあがったら、迷わず「新」で始まるコピーを考えてみよう。

 顧客は常に新しい提案を望んでいるのだから。