老後は必ず年収が下がる。
年収が500万円以上ダウンする世帯も!
会社員で、現在収入が高く「退職金が出るし、家もクルマも持っている自分が、将来金銭的に困るなんてことはないはず」と思っている人の中に、実は下流老人になる可能性が高い“下流予備軍”が多い。これは、「老後は必ず年収が大幅に下がるものだ」という事実に気付いていないからだ。
現役時代に年収が700万〜800万円あるような人でも、退職して年金生活に入れば、年金収入は200万円程度になる。つまり、年収が500万円以上ダウンするのだ。
これだけ収入が激減するのだから、不足分を貯めておかなければ、今と同じ生活水準を維持できないのは明白だ。それなのに計画的な貯蓄もせず「なんとかなる」と思っている人は、“下流老人”になるリスクが高いといわざるを得ない。あなた自身が“下流予備軍”かどうか、簡単に判定するポイントがある。次の3つの質問に、あなたは即答できるだろうか。
(1)世帯で1ヵ月に使っている金額は?
(2)昨年1年間で貯蓄できた金額は?
(3)60歳時の住宅ローン残高は?
いずれも、万円単位のざっくりとした金額でかまわない。もし、すぐに答えられなかったのなら、あなたは自分が“下流予備軍”だと自覚する必要があるだろう。