どんな人も、相手が自分の国の食事・文化に好意を持つ様子を見て悪い気はしない。こうして地道に「現地大好き!」を示していくうちに(外国人に信頼される仕事術に関しては過去記事参照)信頼は深まり、シンガポール人の自宅にも招待してもらえるようになったのだ。

 外国人に限らず、日本人でも同じだと思うが、表面上だけのそっけない付き合いしかしなければ、人間関係も浅くなる。思い入れがなければ人は離れていくし、愛社精神が育つはずはないのも当然だ。

褒めるべきことは
口に出して褒めないとダメ

 そしてさらに、日本人は人に説明するときや注意するときだけ口を開き、仕事が問題なくできているときは黙っている人が多い。しかし、黙っていては会話も生まれにくいので、「スポーツでの声出し」のように、威勢よく、シンプルに、そして毎日、褒めるべきことは口に出して褒めるとよい。日々、短い「スポーツのような声かけ」を行ない、時々は「1分間スピーチ」のように「あなたがいかに素晴らしいか」を本人の前や皆がいる前で語るのだ。

 たとえば筆者の場合、以下のことを実践している。

(1) 少し遠めから大きな声で声をかける

(2) 近づいて目を合わせ、挨拶しながら直近の仕事ぶりを褒める(単純な日常のメールだったとしても褒める)

(3) 相手が男なら、背中や肩をたたきながら、感謝の念を持って褒める

(4) 女性なら、セクハラにならないように近づきすぎてはいけない。リスペクトし合う男の友情のごとく、敬意を持って褒める

 この「無理矢理ランチ」と「スポーツ声かけ」の2つを実践するだけでも、リーダーシップを発揮しやすい関係を築けるはずだ。

 シンガポールでは、外国人在住者が増えすぎたことが住宅価格を上げ、シンガポール人の就職チャンスを侵食し、交通渋滞を慢性化させていると、野党や国民からの批判が相次いでいる。