実際に働いてみなければわからない大手人気企業のリアルな姿を、「Vorkers(ヴォーカーズ)」に寄せられた社員・元社員のクチコミからリサーチ。社員満足度と社員による経営者への提言からみる会社の実態をご紹介します。
2回目は、いわずとしれたインターネット通販の大手、楽天とamazon(アマゾン)。グローバル化を推進する日系企業と、グローバルな外資系企業、それぞれの社員による会社へのリアルな評価を、クチコミから見ていきましょう。
「社員満足度」は楽天が勝ち、
アマゾンは「ワークライフバランス」に強し
まず、ヴォーカーズによる社員満足度を図る8項目の数値評価からみていきます。この評価項目を総合して見ることで、社員たちの会社での「働きがい」の有無が浮かび上がります。
チャート図からは、全体的に楽天の社員満足度がアマゾンを上回っていることがわかります。「法令順守意識」、「待遇の満足度」はアマゾンの方がやや高いですが、「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材長期育成」「人事評価の適正感」は、楽天に軍配が上がりました。全8項目中、6項目で楽天の方が社員からの評価が高い結果となりました。
「法令順守意識」と関係性があると思われる有休消化率、残業時間を見ると、アマゾンの月間平均残業時間が約49時間なのに対し、楽天は約69時間と20時間もの差があり、有休消化率は、アマゾン約61.4%に対し、楽天は約37.2%と約25%の差があることがわかります。
有休消化率や残業時間によると、アマゾンの方がワークライフバランスの良い環境のようですが、「社員満足度」の評価軸となる8つの項目では楽天の方が高く、社員たちは、ワークライフバランスよりも働きがいに軸を置いて働いていることがわかります。