そこから火がつき、経営者、MBA生・ホルダー、経営学部の学生へと読者層が拡がっていきました。でも、そこまででした。

やはり、「経営戦略」×「歴史」は、手に取るハードルが高かったのです。

 『マンガ経営戦略全史』では、より若い幅広い層がターゲットです。そのために何より必要なのは「心理的ハードルを下げる」こと。なので、マンガ版として強化すべき価値を、「面白さ(コミカル)」としました。だってコミックなのですから(笑)

 実際にはこれは、ネーム作成を担当された星井博文さんの「発案」でした。

 彼はマンガ化のサンプルとして、2案出してくれました。ひとつが「シリアス版」(7頁)、そしてもうひとつが1頁だけの「コミカル版」です。これだ!と思いました。

 作画を担当された飛高翔さんにも、このテイストを活かしてもらい、コミカルなビジネスコミックが出来上がりました。

入り口でなく、マンガ版だけですべて伝える!

 もう一つの問題は、マンガ版での情報量です。

 情報量を増やそうと思えば、マンガの間の文章が多くなり、マンガ版にした意味が失われます。かといって、『経営戦略全史』での50人以上の「主人公」たちの「物語」をすべて200頁のマンガに詰め込もうとすると、ひとり3頁ほどになってしまいます。

 構成上は、マンガ2頁プラス解説文1頁という感じでしょうか。これでは「図解」本と変わりませんし、何よりも「物語性」が失われます。

 結局、2分冊とすることにしました。原作1~4章を『確立篇』、5~7章と補章を『革新篇』とする作戦です。

 原作では本文200頁分と180頁分が、各々本文210頁ほどのマンガとなりました。マンガ自体で主要な情報をすべて伝えようとする努力はさあ、うまくいったでしょうか。

百花繚乱ビジネスコミック「5つの成功法則」とは?

 それはみなさんの評価を待ちたいと思います。

 430頁の『経営戦略全史』に、流石に手が出なかったみなさん。ぜひ一度、書店で手に取ってみてください。

参考情報・サイト
「相次ぐマンガ化。活字離れの「最後の砦」がピンチ?」五百田達成
「【キャリア対談前編】女性読者層を集め異例の大ヒットとなった『まんがでわかる7つの習慣』を作った敏腕編集者の“頭の中”」あの人に聞きたい「女のシゴト道」藤井佐和子(Woman type)
「【キャリア対談後編】休むのをやめたらラクになった? ベストセラーを生み出した女性編集者が究めたワーク×ライフの極意」あの人に聞きたい「女のシゴト道」藤井佐和子(Woman type)

お知らせ

『マンガ経営戦略全史』(PHP研究所)は5月21日発刊です。1995年までの「確立篇」と以降の「革新篇」の同時出版です。6月8日にはアカデミーヒルズで、6月24日にはKIT虎ノ門大学院で出版記念イベントがありますので、お楽しみに!

 また、記事へのご質問・ご意見などはHPまでお寄せください。Official Websiteの「お問い合わせ」で受け付けています。