トレーニング2――「上がり目、下がり目、ネコの目」眼筋マッサージ
「上がり目、下がり目、ぐるっと回って、ネコの目」と言いながら、目じりを人差し指で上げ下げします。
お母さんと子どもが向き合い、鏡の前でやります。
表情がおもしろい!と、笑って興味が続くように楽しくしてください。
子どもの指はまだ器用に動かないので、これは力の調節トレーニングも兼ねています。また、視野に、ほかの指が入り込まないようにしましょう。
この視覚訓練は効果的です。
トレーニング3――指先を使った眼筋トレーニング
お母さんは子どもの前にすわり、正面を向かせ、子どもに「絶対目玉を動かさないように」と命じます。
お母さんの人差し指を子どもの目の高さまで持っていき、鼻から25~30センチほど離して、「頭を動かさないで、指の先を見て」と言って注視させます。
ゆっくりと指を右に動かしたら、そのまま止めます。
次は左に指を動かして止めます。
子どもの流し目が水平に動いているかどうか、目玉の位置に気をつけてください。
左右対称になっていればいいのですが、いびつならこの遊びを通して矯正してください。
もし、いびつさが目立って気になる場合は、眼科医に診てもらいましょう。
嬰児(3歳くらいまでの子)は、だいたい目玉が左右とも同じ位置で動かないものです。
斜視には、「外斜視(がいしゃし)」(片目が見つめる対象を注視しているときに、もう1つの目が耳側へズレている状態)と、「内斜視(ないしゃし)」(片目が見つめる対象を注視しているときに、もう1つの目が鼻側へズレている状態)があり、外斜視は訓練だけでよくなりますが、内斜視の多くは手術が必要ですので、眼科医と相談してください。
外斜視の場合、声の出るほうに目玉が動くようになると対称に動きますが、ときどき焦点が定まらない目つきのときもあります。
二足歩行をしだす、もうすぐ2歳になっても目玉がおかしな動きをするとき(斜視)は、眼科医に診てもらってください。
そして目の働きかけをしてください。
お母さんの人差し指を見つめさせてから、ゆっくり徐々に鼻筋まで近づけると、もう一方の目は鼻側にズレている状態になります。