多くの日本人女性は
「水虫だなんて、言えない」

 実は彼女のように、「水虫だなんて、恥ずかしくて誰にも相談できない」と考える日本女性は多いようだ。

 ある調査によると、「相談できない」女性は、男性の4倍以上。「症状のある部分を他人に見せられない」女性も、男性の2倍にのぼる。

 しかしながら、「日本人の5人に1人は水虫」というデータがある。

 それは白癬菌というカビ(真菌)が皮膚に感染しておこる病気で、手足にできるのが水虫、股間にできるのがインキンタムシ、カラダにできるのはゼニタムシ、頭皮にできるのはシラクモと呼ばれ、なかでも出現頻度が高いのが水虫だ。

 カビが犯人ゆえ、発症のピークは、高温多湿となる梅雨時から真夏にかけてだ。

 人間の身体でも足は汗腺が多い上に、靴下と靴で二重に覆われるため、菌の繁殖条件が整い、水虫にとって格好の温床となる。

 例え高温多湿でも、戦前の日本や東南アジア、男性よりも女性に水虫が少ないのは、単純に「靴を履いている時間が少ない」からだ。

 また女性でも、靴を履いている時間が長ければ、発症のリスクは高まる。

 スーパー銭湯やゴルフ場の風呂場、スポーツクラブ等々、不特定多数の人間が足ふきマットを共用するような場所では、確実に菌が付着する。

 付着させたまま、しかも湿った足のままで靴下を履き、靴を履いて長時間移動すれば、誰でも高い確率で水虫に侵されてしまう。実は、温泉めぐりが大好きなイマドキの女子や、スポーツクラブでシェイプアップに励むアクティブな女性ほど、被害者になり易いのだ。

 見方を変えれば、水虫になる女性は行動派でスタイルもいい人が多い(はず?)。決して恥ずかしがる必要はないのだが、そうはいかないのが女心の難しさと言えよう。

再発率が高い要因は
家族間の再感染

 今や医学の発達により、水虫は確かに治せる病気になったが、再発率は高く、50%の人は、何度もぶり返している。

 その大きな要因の一つは家族間で再感染し合うからだ。妻が密かに病院に通い、懸命に治癒しても、夫が半端な治療しかせず、白癬菌を飼い続けていれば、水虫は毎年きちっと妻の足にも感染してしまう。真理子さんは典型的な犠牲者かもしれない。

 皮膚科の名医は、次のようにアドバイスする。

「再発してしまうのは、家庭内の誰かから移されるから。水虫は、家族全員を治さなければ完治できません。家族揃って、一気に治療することが重要です」