夫に限らず、男性の中には、「女性は水虫にならない」という思い込みがある人は多いようだが、決してそんなことはない。

 水虫は、男女平等。そればかりか、感染者が家庭内に持ち込んだ白癬菌は、赤ちゃんや子どもの身体にも付着し、悪さをする可能性がある。

 夫たるもの、家庭に白癬菌を持ち込まない、持ち込んだ疑惑が生じた場合には、速やかに病院へ行き、治療に励むよう心がけてほしいと、真理子さんをはじめ、多くの妻たちは願っているはずだ。

素人判断は禁物
水虫以外の病気のことも

 「いい市販薬があるから、わざわざ病院へ行かなくてもいい」と考える人もいるだろうが、素人判断は禁物だ。

 皮膚科のデータによると、水虫だと思って皮膚科を受診した人の3人に1人は、水虫以外の病気と診断されている。

 せっかくのいい薬も、見当違いの疾患退治に使われたのでは、効果の発揮しようがない。それどころか、皮膚病が悪化する原因になってしまう。
有害な治療をしないためにも、「水虫かも?」と思ったら、一度は病院で、正しい診断を受けるべきだ。

 ちなみに前出の名医は、水虫の効果的な予防法として「ヘアドライヤー作戦」を推奨する。

 ゴルフ場等でシャワーを浴びたら、靴下を履く前に、ヘアドライヤーでしっかりと乾かすのだ。

「これは私も実践しています。水虫を防ぐには、原因である白癬菌の繁殖が活発になる条件を潰せばいい。中でも乾燥させるのは、最も手っ取り早い方法です。念を入れるなら、その後靴は履かず、サンダル履きで帰宅し、帰宅後は足を石鹸でよく洗います。この習慣のお陰様で、私は水虫知らずですよ」

夫以外の"共犯者"に
ピンときた妻

 さて真理子さんは、水虫についてあれこれ調べて行く中で、「同じ日に発症したミステリー」の"共犯者"にピンときてしまった。ちょうど3年前、おしゃれなレインブーツを購入し、以来、梅雨入り宣言がなされる頃に箱から出し、雨の日にはせっせと履くようにしていたのだ。

 レインブーツはゴム製。着用後は足が蒸れて微かに臭いがしたし、指や裏側が痒くなるような感じがあったが、特に手入れはしなかった。

(あ~あれだぁ! 私、知らず知らずに水虫が喜ぶことをしていたんだわ)

水虫を移した犯人は夫、だがその陰には、発症に手を貸した自分の落ち度があった……と合点がいった真理子さん。正雄さんだけが悪いと決め付けたことを密かに反省し、今年こそは夫婦二人で水虫完治に挑戦しようと、明るく決意したのだった。