景品はカブトムシ、50年前に冷食製造!?
昔からナナメ上すぎた発想力

「ガリガリ君」工場見学はなぜ倍率500倍の大人気なのかガリガリ君エレベーターに一同大興奮! Photo by T.U.

 本庄工場が竣工したのは2010年2月で、工場見学をスタートしたのは2011年7月からである。当初は1日3回、60名を限度に受け入れていたのだが、現在は1日5回、100名を限度と、回数も人数も増やして対応しているほど人気だ。

 見学を申し込んでも、抽選が当たる確率は0.2%。つまりは倍率500倍!取材目的とはいえ、抽選に外れた子どもたちに対しては、大変申し訳ないような気分になる。

「こちらからどうぞ」と促され、ガリガリ君のイラストが描かれたエレベーターへと乗り込む。四方八方をガリガリ君に囲まれると、妙に落ち着かない。エレベーターを出て左側に見えるのが見学コースの入り口。ガリガリ君の口を模して、真っ赤っかである。その口を目指して、大人数名がゾロゾロと入っていく。

 先導するのは工場を案内しているスタッフの1人、本庄工場生産企画課の箕輪有夏さんだ。

「ガリガリ君」工場見学はなぜ倍率500倍の大人気なのか作業着。左から「外用」「中間用」「工場用」。工場用にはICチップが埋め込まれており、クリーニングの回数までも管理できるという Photo by T.U.

「こちらに並んでおりますのが、スタッフが着ている作業着です」と、箕輪さんが丁寧に説明してくれる。作業服には「外用」「工場内」「中間用」の3種類があり、工場内で着る作業着の袖口にはICチップが埋め込まれている。ちなみに、「中間用」とは食堂や休憩スペースで着るための服である。

「入退出チェックのほかに、洗濯の回数などもこのチップで管理しています」

「そーなんですか?」

「5回クリーニングに出さなきゃいけないところを、この人はまだ3回しか出していないなとかもわかってしまうんです」

 ICチップで洗濯の回数まで管理できてしまうとは、恐ろしい時代だ。

 工場のラインへと向かう手前に赤城乳業の歴史を展示しているスペースがあり、年表とともに過去の商品やパッケージなどがショーケースに収まっている。

「このショーケースに並んでいますのは、当たり棒の焼印です」

「ほお~」と、一同、ガラスケースの中を覗き込む。すると、気になるモノを発見。

「なんですか、これは?」

「もしかして、チャーシューメンでしょうか。赤城乳業がラーメンを作っていたんですか?」

「ああ、それは冷凍食品を作っていた頃のやつですね」と萩原さん。

「冷凍食品まで!?」

「カレーとか、おいしかったと聞いています。ただし、電子レンジが普及する前に出しちゃったために売れなかった、とも」