そんなことを踏まえつつ、本稿では「うざいセルフブランディング」の例を取り上げる。あなたの投稿はどこかで「うざい」と思われていないだろうか。

実態がまるで伴わない!
ウソ臭さが漂う人々のアピール魂

 先ほどの安達さんの例に戻ろう。実は安達さんもフリーランスで活動を始めて5年目。自らもネット上でセルフブランディングを行った時期があったが、1年ほど前に嫌気がさしたという。理由は、「必死さをイタいと思われたら逆効果になるから」。

「業界内でのプチ有名人と絡んだり、リツイートされるようなネタ的なをつぶやきをして、ツイッターのフォロワー数は数千人になりました。でも、ツイッター上でフォロワー数の多い人気のクリエイターに会ったとき、ツイッターのつぶやきとあまりにもキャラが違ったんです。正直、リアルではイケてなかった。それからだんだん気持ちが覚めてしまいました。少し距離を置くと、毎日スマホとにらめっこしている必死な人たちに見えてしまって」

 画面を見せてくれた女性とは2年ほど前からFacebookでつながっているが、ここ1年ほどは告知的な投稿が増え、今は友達としてつながったままフォローを外して投稿を非表示にしている状態だという。

 安達さんが彼女のセルフブランディングを嫌う理由は、「実態が伴わないから」。身近な人からの仕事の評判は芳しくないのに、ネット上のプチ有名人としてファンが多いことに疑問を感じるという。

 同じように、実態の伴わないセルフブランディングのエピソードは他の人からも聞かれた。

「ある制作会社のPR担当だった女性が独立。もともとその会社も有名でしたが、彼女はセルフブランディングがうまくて、社外での交友関係が広かった。でも社内での評判は散々でした。ひとことで言って仕事が全くできない。ネット上では常に有名人との交流をアピールし、忙しぶっています。DMでやればいいのに、人のFacebook投稿のコメント欄に、わざわざ『さっきは飛行機に乗っていて折り返せなかった』と書き込んだり、ライバルの女性がツイッターで人気になったのに焦ってフォロワーを買ったりしたという噂も聞きました。そんな彼女がビジネスパーソンの前で仕事術の講演をしているんですからバカバカしい。うわべだけのビジネス術を聞きたい人には、ちょうどいいキャラクターなんでしょうね」(30代男性)