ワクワクを行動に移すとワクワクが増大する

 私もワクワクを書き出したことがあります。私のワクワクは、「本を読むこと」「文章を書くこと」「人前で話すこと」「モノを売ること」「成果を分かち合うこと」です。現在、このワクワクを日々やっていて、それが仕事になっています。

 私が主宰する「週末起業フォーラム」の参加者のお話です。電気メーカー勤務のFさん(30代)は、何がやりたいのか明確になっていない状態でした。それで、なかなか具体的な行動に踏み出せないでいたのです。

 そこで、私はFさんに、このノウハウを教えてあげました。するとFさんは仲間とワイワイした雰囲気が好きだということに気づきます。食べ歩きも大好きでした。何より、飲食店のことを考えるとワクワクしている自分を発見するのです。

 Fさんのもとに「そうだ、自分でもやってみよう!」というインスピレーションがわき上がりました。そして、会社員を続けながら、まずは小さなお店を開業してしまったのです。今では4店舗を経営するまでになっています。

 お会いするといつも「実にワクワクしています」とFさんは目を輝かせて話します。小さなことでもいいので、まずは一歩、ワクワクを行動に移すとワクワクが増大するのです。

やりたいことをやるからやる気が起こる

「やる気」というものは意図して引き起こすことはできません。嫌なことを無理矢理やっていたのでは、やる気など起こるはずがないのです。

 もちろん、今やっていることを好きになることも必要です。でも起業するとか、転職するとかを考えているなら、好きなこと、ワクワクすることを考えてみてください。好きなこと、ワクワクすることでこそ、本来持っている素晴らしい力を発揮することができるからです。

 本当に好きなこと、本当にやりたいことを仕事にできれば、仕事のストレスはなくなりますし、不満もなくなります。息抜きも不要になります。仕事こそが息抜きになるからです。