コミュニケーション次第で、人の評価は変わります。見返りを期待せず相手を助ける人と、多くの見返りを受け取ろうとする人、そして、ギブアンドテイクの考え方の人、3つのタイプでわけられたとしたら、あなたはどのタイプでしょうか。
思考法から発想術、文章術、読書術、プレゼン術、図解術、交渉術、成功哲学まで、本当に使える仕事術を1冊に凝縮した新刊『ビジネススキル大全――2時間で学ぶ「成果を生み出す」全技術』より抜粋し、紹介していきます。

成功したいならギバーを目指して行動すること

 ビジネスで成功するかどうかのカギは、応援される人間になれるか否かです。自分よりも優秀な人に応援されれば、自分が作るよりも素晴らしい商品やサービスを作り出すことができます。お金がなくてもお金持ちに応援されれば、融資を受けたり、投資してもらうことも可能になります。人から応援されるということは、それほどパワフルなことなのです。

 しかし、私たち凡人が、どうすれば応援される人間になれるのでしょうか?

 人との関わり方には3つのタイプがあります。

(1)他人を中心に考え、自分が払う犠牲はあまり考えず、見返りを期待せず相手を助ける(ギバー)。
(2)自分が与えるよりも多くの見返りを受け取ろうとする(テイカー)。
(3)「与えること」と「受け取ること」のバランスをとろうとする(マッチャー)。

 このなかで最も人に応援されるのはどのタイプでしょうか?

 答えは間違いなくギバーです。成功するのは、まず相手の利益を考えて行動するギバーなのです。

ギバーたちとは長いお付き合いになっている

 私のところに相談に来る人たちも、大きくこの3つのタイプに分かれます。「相談したいことがあるんです」といって、ちゃっかり無料で仕事のノウハウや情報や私からの支援を引き出そうとする人がいます。いわゆる「テイカータイプ」の人です。こういう人に対しては、警戒しますし、あまり関わりたいと思いません。おそらく、多くの人がそう思っています。結局、このタイプの人は、残念ながら成功することができません。