2014年の法律改正によって生まれた「山の日」。今年8月11日が初めての山の日になるわけだが、山の日制定の経緯はちょっとへんてこだ。「どこかに山の日をつくろうよ」という理由もよくわからないが、いくつかの候補日の中から、お盆休みと連続させることで、夏休みを取りやすくできるのではないかということから選ばれたのが8月12日。しかし、1985年に日航機123便の墜落事故が起こったのが8月12日であったため、「この日にお祝いするのはどうなのか」という意見が出て1日ずれた。
御巣鷹山では今でも8月12日に遺族らによって慰霊登山が行われているので、そこに一定の配慮は必要かなとは思うが、そもそも制定の理由がテキトーな感じがする。同じような名前の「海の日」は、一応いわれがあって、明治天皇が東北巡幸から横浜港に戻ってきたのが7月20日であり、それが「海の記念日」とされ、のちのちの祝日化につながったようだ。「一応いわれがある」と書いたものの、いわれがあると言っていいレベルなのかちょっと疑わしくなってきた。まあ、個人的には祝日が増えるのは大歓迎。なんで祝日なのかなんて、わりとどうでもいいのだが。
理想の夏休み期間は7日間
しかし7日以上休む人は15%だけ
さて、そんな山の日やお盆期間を来週に控え、皆さんの夏休みの計画はいかがだろうか。ひょっとすると、「もう夏休みだ!」といううらやましい人もいるかもしれないが、株式会社マクロミルが20~59歳の会社員、または公務員の男女971人を対象に行った夏休みの過ごし方についての調査を見てみよう。
まず理想の夏休み期間については、「7日間」が28.9%。2位は「10日間」の19.6%だ。「15日間以上」と答えた人も10.7%いる。では、実際の夏休みの日数はどうなのかというと、最も多いのが「0日」の19.2%だった。マジか。
しかし、みんながみんな休めていないというわけではないようで、「7日間以上」という人が14.8%、「5日間」が12.4%、「4日間」が11.7%になっている。つまり、夏休みがまったくない人と、4、5日の夏休みがある人、たっぷりと夏休みがある人の3グループに分かれるようだ。理想とされる7日間の休みを取れる人は、ほんの一握りにすぎない。