「新国立競技場のサブトラック常設について、舛添要一・前都知事が決めた計画の変更も視野に入れたい」
新東京都知事となった小池百合子氏が都知事選のさなか、こう発言したことが波紋を広げている。
初回案は、膨大な建設費が批判を浴びて白紙撤回された新国立競技場。再コンペで建築家、隈研吾氏の設計に決まり、問題は沈静化したかに見えたが火種はくすぶり続けている。それが、「サブトラック」(補助競技場)問題だ。
新国立競技場は、陸上競技とサッカー、ラグビーの3競技ができるように設計されている。
現設計で後者の2競技は国際大会を開催できるが、実は陸上競技は開催できない。なぜなら、国際大会を開催するために必要なサブトラックがないためだ。
サブトラックは五輪期間中、新国立競技場に隣接する聖徳記念絵画館前にある、軟式野球場に仮設が検討されている。設置には数億円掛かるため、そのまま常設にすればいいという意見もある。