川での水難事故はライフジャケットで防げることは広く知られるようになってきた。一方で、溺れないための重要グッズである「靴と靴底」に関してはどんな知識が必要か。リスク対策.comの人気コラムニストであるアウトドア流防災ガイド・あんどうりす氏が解説する。

楽しい夏休みももうすぐ終わり。皆さんたくさん遊びましたか?

 今年は、ライフジャケットの記事を熱く書いたせいか、水辺でライフジャケットを着用しているSNS写真が多くまわってきた気がしています。みなさんのまわりではいかがですか?

 「川の水難事故に、泳ぎのうまいへたは全く関係ない!? 海のアドバイスは川では使えません!~川遊びのライフジャケットはシートベルトと同じくらい重要~」

 この記事を読んでくださったのがきっかけで、文化放送の朝のラジオ番組『福井謙二 グッモニ』にも出演してきました。こちらのポッドキャストで視聴できます。

 キャスターの福井謙二さんの質問の仕方、次の話につなげやすいプロの質問力ってこういうことなのねと感動しました!

「ライフジャケットだけつけていたらいいわけじゃないのですよね」という質問をされたら、次の「場所に気をつけて」、「流されたらホワイトウォーターフローティングポジションを」という話まで誘導されるままに話ができました。生放送って面白いですね!

 さて、今回は、もう水辺では遊ばないという方もいるかもしれませんが、ラジオでも前回の記事でも書けなかった、溺れないための重要グッズ、靴と靴底の話題です。

 水辺での靴と靴底??? 地味…防災と関係なさそう…つっこみがありそうですが、知っていると知らないのでは大違いなので息抜きがてらにお読みいただければ嬉しいです!

脱げやすい靴を履いている子は流されやすい!?

 データで出ているわけではありません。でも、実際、川遊びの最中、流された子を救助した体験上、脱げやすい靴を履いている子は、流されてくるかもと思って警戒していると予想が的中します。

 靴が流されると、どんな流れになっていようが、こどもは慌てて取りに行こうとします。そして流される…川遊びしている最中に、靴が原因で流されてきた子を何名も救助(というほどでもないけど、キャッチ)してきました。

 事故としては、カウントされないヒヤリハット情報です。