これを知れば、誰でもすぐに点数が上がる!読むだけで合格が近づく!偏差値35から東大に合格した「ずるい試験対策」をまとめた『東大生が教えるずるいテスト術』。この連載ではそのエッセンスを紹介していきます。

日本の大学のツートップと言われる、東京大学と京都大学。

偏差値の上では東大の方が全体的には上ですが、学部によっては京大の方が偏差値が上のところもあります。

日本の最高峰の2つの大学。
実はこの2つの大学の入試問題には、大きな違いがあるのです!

今日はその違いについてお話ししたいと思います。
一体どちらの入試問題の方が難しいのでしょうか?

東大の問題はスピード勝負!?

東大の問題の特徴として、「問題のバラエティが多い」というものがあります。

例えば、英語であれば要約問題や長文問題、英文和訳に英作文問題、英文法問題、さらには小説の読解やリスニングまで、120分の一つの試験で全て問われます。
これだけのバラエティのある大学は他にないでしょう。

問題数自体もかなり多いですし、その多くが記号問題ではなく論述・記述問題。
解くスピードが遅くて時間が足りなくなる受験生が続出するのです。

国語も現代文に古文漢文・随筆と満遍なく出題されますし、他の科目でも様々な分野から広く・多くの問題が出題されるのです。

しかし、逆にいうならば一つ一つの問題の難易度自体は決して高くなく、文章が読みやすかったりちょっと頭を柔らかくすれば解ける問題も多く出題されるので、『時間さえあれば難しくない』と言えます。

「知識量」よりも「知識の使い方」を問う東大の問題

『難易度自体は決して高くない』と言いましたが、多くの方は「本当に?」と半信半疑だと思います。
そこで、こちらの問題をご覧ください。

《2014年 東大 英語》
次の写真の左側の人物をX、右側の人物をYとして、二人のあいだの会話を自由に想像し、50〜70字の英語で書け。

これは、2014年の東大の問題です。
「XさんとYさんの会話を想像して英語で書け」というトリッキーな問題です。

いかがでしょう?「これが東大の問題!?」と驚いた人も多いのではないでしょうか?
これなら、中学レベルの英語の知識でも、「what do you want to drink?(何飲む?)」といった風に回答を作ることが可能なはずです。

しかし、これをスピーディーに、そして減点が少ないような簡単な英語で書こうとすると途端に難しくなってしまいます。
東大はこんな風に、「知識」よりも「知識の使い方」を重視した入試問題を受験生に課しているんです。