京大の問題は「じっくり」「しっかり」

「知識の使い方」「スピード」を重視する東大に対して、京大は重い問題を課します。

例えば英語は、問題のバラエティがとても多かった東大に比べ、京大はたった2種類の問題しかありません。
「英作文」と「英文和訳」です。

しかも「知識の量を問わない東大の英作文問題」に比べて、京大の問題はこちら。
《2017年 京大 英語

 

これは2017年の入試の問題です。

ストレートに難しいですね。
単語の知識や英文法の知識など、知識量がないと解けません。

東大のトリッキーな問題に比べて、じっくりその人の勉強量を問う問題を課すのが京大なのです。
さらに京大の問題は、東大の問題に比べて時間の制約はそこまできつくありません。

「時間が無くて解けなかった」とか、「問題がトリッキーで解けなかった」とか、そういう言い訳が通用しないのが京大の問題なのです。

また、京大の問題は「知識量」を純粋に問うものも多いです。
例えば地理では、東大では用語などがほとんど聞かれないのに対して、京大では「この名称を答えなさい」といった知識があれば解ける問題が多く出題されています。
他の科目でもこの傾向は色濃く、知識がないと京大の問題では高得点は望めません。


いかがでしょうか?
一概に「こっちの大学の方が難しい」と言えるわけではありませんが、『1つ1つの問題の難易度としては京大の方が上の場合が多いが、入試全体としては東大の方が難易度は高いと言える』というのが自分の結論です。

ご理解頂きたいのは、「東大に合格した人なら京大にも合格できる」というわけでも「京大に合格する人なら東大に合格できる」というわけでもない、ということです。

実は「東大に受かったけど早稲田大学には落ちた」、なんて東大生は結構多かったりします。
同じように、「東大に受かったから京大にも難なく受かる」というわけでは無いのです。

大学側が求めているものが違う以上、どちらかに受かってどちらかに落ちる、ということもザラに起こりうるのです。

合格するためには、「その大学の入試問題に合わせた学習」が必要なのです。