――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   買収案件には機会と必要性の両方が絡むことがある。画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディアによる69億ドル(約7700億円)でのメラノックス・テクノロジーズの買収がまさにこれに当たる。  一方では、エヌビディアが過去最大となる買収に踏み出したのは、同社が有利な立場にあることが背景となっている。創業26年のエヌビディアの株価はここ数年で急騰した。最先端データセンターに人工知能(AI)を導入する上で、GPUが鍵を握る電子部品となっているためだ。