【GW明けに注意】会社へ行きたくなくなったらまず読むべき「傷病手当金」の基礎知識写真はイメージです Photo:PIXTA

精神的な疾患を含めて、病気やケガで仕事を休んでいる人がもらえる「傷病手当金」。申請すれば誰でももらえるわけではなく、いくつかの支給要件を満たす必要がある。『医療費の裏ワザと落し穴』の第279回では、この春から社会人生活がスタートする人たちに向けて、傷病手当金の基礎知識を解説する。(フリーライター 早川幸子)

新しい環境に順応できず
仕事に影響が出ることも

「傷病手当金をもらって、しばらく会社を休もうかな」

 先日、友人がこんなことをつぶやいていた。どうやら勤務先の人間関係で大きなストレスを抱え、メンタルが不安定になっているようなのだ。

「傷病手当金」は、病気やケガで仕事を休んでいる人がもらえる所得保障で、精神的な疾患での休業も給付対象だ。しかし、給付を受けるには一定の要件を満たす必要があり、申請すれば誰でももらえるわけではない。

 新年度が始まってから、そろそろ1カ月。新社会人のなかには新しい環境に順応できず、メンタルに不調を来している人もいるだろう。

 無理すると、うつ病や適応障害などを引き起こし、仕事を休まざるを得なくなるケースもある。そこで今回は、前回の「高額療養費」に引き続き、新社会人が覚えておきたい「傷病手当金」の基礎知識について確認しておこう。