テレビなど各種メディアで話題となり、日本人の食生活を変えた90万部超の大人気ベストセラーシリーズ待望の最新刊『医者が教えるダイエット 最強の教科書』が刊行された。20万人を診た糖質制限の名医・牧田善二氏が、最新の医学的エビデンスに基づき、最も効果的なダイエット法をわかりやすく解説するだ。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本稿では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。

少食でも太ってしまう人Photo: Adobe Stock

太りやすい人の食べ方の共通点

 同じ内容の食事でも、「食べ方」次第で血糖値の上がり具合が変わってきます。

 たとえば、ランチに焼き魚定食を注文したとしましょう。

 ごはん、味噌汁、焼き魚、ほうれん草のおひたしのセットです。

 炭水化物が好きな人にとって、おかずはあくまで「味付け」に存在しているにすぎず、大事なのはごはんを食べることです。

 味噌汁をちょっと飲んで、すぐにごはん。

 焼き魚をちょっと口にして、すぐにごはん。

 ほとんどごはんから食べているような食事の進め方をします。

 すると、カラッポの胃に炭水化物がドカドカ入ってきて、どんどんブドウ糖に分解され、急激に血糖値が上昇します。

 これは最も太りやすい食べ方です。

同じ食事でも、食べ方次第で太りにくくなる

 一番いいのは、まずほうれん草のおひたしを食べてしまうことです。

 それから焼き魚もほぼ平らげ、ごはんは最後に食べるようにします。

 すると、胃の中には野菜の食物繊維が、次いで魚のタンパク質や脂質が入ります。

 こういう状態をつくってからごはんを食べれば、炭水化物がブドウ糖に分解されるスピードも、血糖値の上昇カーブも緩やかになります

 すなわち、太りにくいのです。

 それに、ごはんを最後にすることで残しやすくなります。

 炭水化物の摂取量が減れば、それだけ体重も落ちます。

 どんなメニューでも同様です。

 まずは、野菜、次いでタンパク質や脂質の多いおかず、炭水化物は最後に少しだけ食べるようにしましょう。

(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)