テレビなど各種メディアで話題となり、日本人の食生活を変えた90万部超の大人気ベストセラーシリーズ待望の最新刊『医者が教えるダイエット 最強の教科書』が刊行となった。20万人を診た糖質制限の名医・牧田善二氏が、最新の医学的エビデンスに基づき、最も効果的なダイエット法をわかりやすく解説する本だ。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本稿では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
アクション1:ゴールを示す
行動を変えることでもたらす期待感を明確にします。
たとえば、「体重を10kg落とす」など。
さらに「10kg落としたら、9号のスーツを買う」といったところまで、ゴールを具体的にイメージします。
アクション2:観察する
求める効果が発生しているかどうかを確認し続けます。
毎日体重を計測し、「体重が増えたときには前日の食事内容を検討する」など、徹底的に自分の変化を観察します。
そして、それを記録します。
1日の体重変化は100~200g程度なので、体重計は100g単位まで表示できるものを使用します。
アクション3:行動を強化する
体重が減ったなら、自分を褒め、達成感を味わいます。
食べ物以外のご褒美を自分に与え、「もっと頑張ろう」という気持ちにさせます。
たとえば欲しかったアクセサリーを買ったり、映画を観たりします。
反対に、ゴールをあいまいにしたり、観察を怠ったり、望ましくない行動を強化するようなことは徹底して避けてください。
たとえば、スナック菓子が手の届くところにあれば、つい「ちょっとだけ」となってしまうのが私たちの脳の仕組みなので、そうしたものは最初から排除しておきます。
本当に重要なのは「やる気」よりも「正しいプロセス」
ダイエットを成功させ、リバウンドを防止するためには、糖質依存から脱け出す必要があります。
これらの取り組みは、糖質依存だけでなく、さまざまな依存症からの脱却に効果をもたらします。
ただし、糖質依存症ならではのコツがあることも忘れないでください。
タバコや薬物の依存症から脱け出そうと思ったら、とにかくそれらを断てばいいのであって、いっさい近寄らないという方法が取れます。
しかし、食事をしないわけにはいきません。
そして、いろいろな食べ物の中に糖質は入っています。
とくに、食品メーカーがつくったモノの中には、気づかないようにそっと加えられているケースもあります。
だから、「ある程度は摂ってしまうのが当然」という前提のもと、脳をだましながら減らしていくという知的な対応が必要なのです。
自分の脳と自分の知性との闘い。大変に見えますが、とても面白いゲームとも言えます。
これを楽しめれば、リバウンドとは無縁になります。
(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)