テレビなど各種メディアで話題となり、日本人の食生活を変えた90万部超の大人気ベストセラーシリーズ待望の最新刊『医者が教えるダイエット 最強の教科書』が刊行された。20万人を診た糖質制限の名医・牧田善二氏が、最新の医学的エビデンスに基づき、最も効果的なダイエット法をわかりやすく解説するだ。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本稿では、本書から特別に一部を抜粋して紹介する。

医者が教えるダイエットPhoto: Adobe Stock

 以下の3つはダイエットの「最大の敵」だと認識してください。

(1)ジュース・清涼飲料水

 これからの人生で一切、口にするのをやめましょう。

 同じ糖質でも、ごはんやパン、麺類のような固形物は胃での消化に最短でも2時間かかります。

 ところが、液体の場合、大量のブドウ糖が小腸から一気に吸収され、血糖値スパイク(血糖値の急激な上昇)が起きます。

 すると、血糖値を下げるためのインスリンも大量に出て、急いで大量のブドウ糖を脂肪に変えるのです。

「果汁100%ジュースは体に良いもの」は間違いです。

 ジュースであっても飲みやすくするために大量の糖が使われています。

 オーストラリアやイギリスなど、海外で子どもたちに糖分の多い飲み物をやめさせる試みがなされ、いずれも肥満率が減少しています。

 飲み物を変えることは、考えている以上に大きな効果が期待できます。

 イギリスでは2018年から糖類を含む飲料に対する課税(通称:砂糖税)を始めました。

(2)お菓子

 お菓子は自然界には存在しません。

 人間がつくりだした「太るための食べ物」です。

 おやつには、遠い祖先も食べていたナッツ類、糖質の少ないチーズがおすすめです。

 あるいは、カカオ成分70%以上のチョコレートや、果物を少量食べましょう。

 果物はジュースにせず、皮も含めてそのまま丸ごと食べると、食物繊維により血糖値の上昇が抑えられます。

(3)白いごはん・白いパン・麺類

 炭水化物はすなわち糖質です。本書のメソッドに沿って、これまでよりも分量を減らしていきましょう。

 なかでも、精製度が高いものは食物繊維が除かれて血糖値が上がりやすいので避けましょう。

 玄米には食物繊維の他にもビタミンやミネラルが含まれていますが、白く精製されれば、ほぼ糖質の塊と化します。

 小麦粉も同様で、パンやパスタも白いものよりは、全粒粉を使ったもののほうがいいでしょう。

(本稿は書籍『医者が教えるダイエット 最強の教科書──20万人を診てわかった医学的に正しいやせ方』から一部を抜粋・編集して掲載しています)