サンリオ「マイメロ・ママ」の毒舌が炎上、過去コンテンツが時代の変化に対応せずPhoto:Suhaimi Abdullah/gettyimages

「男は〜」「女は〜」という恋愛指南。昔ははやったものだが、その流行は過去のものになりつつあるのかもしれない。(フリーライター 鎌田和歌)

マイメロディのママ発言は偏見だらけ?

「女の子にわざと女の子の話をするのは、不器用な男の子がかまってほしいからよ」
「女の敵は、いつだって女なのよ」
「女ってね、ダメな男ほど放っておけないものなのよ」

 こんなセリフを多数抜き出したパッケージで販売される予定の商品が「炎上」している。

 発端は、女性向け雑貨などを販売する「ITS’DEMO(イッツデモ)」の公式ツイッターアカウントが、サンリオの人気キャラクター「マイメロディ」とコラボしたチョコレートをバレンタインに合わせて販売すると告知したことだった。

 このパッケージに、赤ずきんをかぶったウサギのキャラクター・マイメロディのママ(以下、マイメロママ)による冒頭のようなセリフが12個並べられていた。セリフはピンクと白抜きの文字で書かれ、その合間にマイメロディとママのイラストが載っている。全体的な雰囲気としてかわいらしく、またセリフの内容から言って、男性へのプレゼントというよりも、友達に贈る「友チョコ」として選ばれそうなデザインである。

 ITS’DEMOの公式アカウントがこれをツイートしたのは2021年の12月21日で、それからしばらくは好意的な反応が多かったようだが、1月12日頃から批判の声が上がり始めた。

 男はこういうもの、女はこういうものという決めつけが、多様性の尊重が問われる時代において、すでに時代遅れであるという指摘が多い。また、特に反感を集めているセリフは「女の敵は、いつだって女なのよ」で、聞き飽きた偏見であると指摘されている。