「加齢によって失われていく清潔感」、そんなコピーを載せた女性向けウェブマガジンのツイートが一部で物議を醸した。背景には、昨今の「エイジング」と「不安あおり型広告」への捉え方がある。(フリーライター 鎌田和歌)
清潔感は加齢によって失われる?
日々、いろいろなトピックが炎上しては鎮火し、炎上してはコンテンツの一部が削除され……を繰り返す中で、大きな話題にはならなかったが、11月中旬にある女性向けサイトのツイートが物議を醸した。このツイートは問題を指摘されてからすぐに削除された。
このツイートへの批判・指摘が、昨今の美容広告やメディアに求められる倫理観を表しているように思うので、分析してみたい。
批判を浴びたのは、講談社が運営する「大人の女性のためのwebマガジン mi-mollet(ミモレ)」の記事だった。記事を告知するためのツイートに「年齢を重ね、失われていく清潔感は『一粒パールのピアス』が救ってくれる! 今回のテーマは、『加齢によって失われていく清潔感をどう補っていくか』」だった。
このツイートを読んだ時点で、「これは批判されるだろう」と思う人もいれば、「何が悪いのか分からない」と感じる人もいるだろう。いったん、リンク先の記事の内容をもう少し紹介しよう。