恵方巻Photo:PIXTA

2月3日は節分の日です。節分の日の定番といえば、恵方巻き。もともと関西地方での風習でしたが、大手コンビニチェーンなどが大々的にキャンペーンを行うなど、全国区の文化になりました。最近では、バリエーションも豊かになってきており、年々高級化も進んでいます。今回は、東京海洋大学で非常勤講師も務める「さかなの会」代表のながさき一生さんが、恵方巻きに関する消費者調査を行った結果を交えて、消費者が好む恵方巻きの特徴やおすすめの海鮮具材などをリポートします。

スーパーでも1本1万円!
高級化する恵方巻きの最新動向

 イクラやカニといった高級な食材使ったものや、10種類を超える多彩な具材と鮮やかな見た目のもの、高級すし店が監修したもの……。値段は数千円以上するものも珍しくなく、近年、恵方巻きの高級化が進んでいます。

 もともとは関西地区の風習だった恵方巻きに目を付けた大手コンビニが、1980年代の終わり頃に一部地区で販売を開始。90年代の終わり頃に全国展開したことで、広まったといわれます。その後、毎年節分の時期になると、小売り各社は大々的なプロモーションを仕掛けるようになりました。

 しかし、2010年代の後半には、食品廃棄といったネガティブな話題も取り上げられるようになりました。高級な恵方巻きが盛んに登場してきたのもこの頃です。

 最近では、コロナ禍で巣ごもり需要が増え、「家で楽しめる恵方巻きくらいはぜいたくに」というニーズも増してきたものと思われます。昨年は、百貨店や大手スーパーで「予約数が伸び、単価も上がった」といった報道もありました。

 そして迎えた2022年の節分。恵方巻きの高級化は、ますます進んでいます。例えば、大手スーパーのイオンでは、1本の半分以上がカニでできた「ずわいがにを使った贅沢太巻」が1本1万800円で売り出されました。

 しかし一方で、食品廃棄の話題が取り上げられるようになった頃から、「恵方巻きの習慣はもう止めにしよう」「一部地域でだけやればいい」といった声も、筆者は耳にするようになりました。