どんなに素敵な服でもサイズが合っていなければ台なしです。ところが、なぜか多くの人がサイズ違いの服を買ってしまいます。その理由とは何でしょう。またピッタリ合ったサイズの服を選ぶにはどうすればよいのでしょう?
パーソナルスタイリストとして1000人以上の人生を変えてきた大山旬氏の初の著作『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』から、本文の一部をご紹介する連載の第5回です。

服選びの7割は
サイズで決まる

服選びは<br />「サイズ」が7割大山旬(おおやま・しゅん)
パーソナルスタイリスト。アパレル勤務、転職アドバイザーを経て独立。「自信を高めるファッション」をモットーに、社会人向けのファッションコーディネートサービスを提供している。経営者、会社員、公務員、主婦、セカンドキャリア層から有名人まで、顧客は多岐に渡り、仕事でのイメージアップから婚活まで、さまざまな目的にあわせて、1000名以上のスタイリングを手がけてきた。自身も164cmという低身長のコンプレックスをファッションに助けてもらった経験から、さまざまな体型の悩みの解決にも取り組んでいる。「はなまるマーケット」「おはよう日本」「週刊SPA!」「日経トレンディ」などの、メディアへの出演も多数。2015年6月に初の著書となる『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』を刊行した。

 ベーシックな服にとって、「サイズ選び」がとても重要になります。正直な話、街で歩いている人を見ていると、自分に合った適正なサイズを着ている人はあまり多くありません。どんなに素敵な服でも、サイズが合っていなければ台なしです。

 たとえば、次ページに似たようなデザインの2着の服を示しました。1着はデザインが凝っているけどサイズが合っていない服。もう1着はシンプルだけどサイズがしっかりと合っている服です。はたしてどちらの服のほうがパッと見の印象がいいでしょうか。

 実は後者のほうが断然印象はよくなります。せっかくの高い服も、サイズ選びを間違えてしまうと、価格の安い服よりもだらしなく、安っぽく見えてしまいます。

 実はファッションの良し悪しは「シルエット」に大きく左右されます。サイズがちゃんと合っているシンプルな服さえ着れば、その服はとてもよいもののように見えるのです。