パーソナルスタイリストとして1000人以上の人生を変えてきた大山旬氏。その初の著作『できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則』から、本文の一部をご紹介する連載の第4回です。
大人のファッションで最も大切なのは「ベーシックな服を選ぶこと」だと大山氏は言います。では、ベーシックとは具体的にどのようなことなのでしょう?
ベーシックな服装の
考え方
服選びの基本を身につけるためには、まず「ベーシックな服装」の意味を理解しておくことが大切です。では「ベーシックな服装」とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。たとえば、下に示した2枚のシャツ、どちらがおしゃれに見えますか?
大きな違いは「ボタンの色」と「糸の色」です。上のほうがおしゃれだと思った方は注意が必要です。服選びが苦手な方というのは、「わかりやすい特徴のあるデザイン」に魅力を感じやすい傾向にあります。このシャツの場合、ボタンや糸の色がわかりやすいデザインの特徴になります。
実はこのようなデザインは、大人のファッションにはあまりふさわしくありません。なぜならこのようなデザインは、必要以上におしゃれに見せようと背伸びをしている様子が相手に伝わってしまうからです。