さまざまな新商品や新しいサービスが、毎日のように登場する。だがその中で、記録的な売り上げを記録するヒット商品になったり、多くの消費者に愛される定番商品になったりするものはごく一握りにすぎない。厳しい競争を勝ち抜いたヒット商品は、その時々の世相を映し出す「鏡」にもたとえられる。その商品が「なぜ売れたのか」を知れば、世の中の流れや消費者心理の変化が見えてくる。「なぜ生み出せたのか」を知れば、イノベーションや組織運営の示唆が得られる。本連載では、ヒット商品を生み出した企業や「仕掛け人」に徹底取材し、その裏側にある工夫や着想の源泉、組織をどのように動かしたかの極意などに迫る。