週3度の透析、前立腺癌、冠動脈狭窄──
立て続けに襲い来る病と闘う「知の巨人」が考える患者学とは? 京大法学部出身、異色の主治医と語り尽くす「現代医学の問題点」 「新自由主義」によって毒された日本の医療──カネさえあれば、どんな病気も治せるというのは幻想にすぎない!
自分自身が腎臓病患者で人工透析を週に三回行なっている「知の巨人」佐藤優が警鐘を鳴らす──本当の医療とは、医者と患者が「共同体」を作ってこそ行なえると説く、その理由とは?
対談の相手は、佐藤優氏の主治医である片岡浩史氏(東京女子医大病院)。
片岡医師は京大法学部を出たのちにJR西日本に就職し、駅員や車掌を経験したこともあるという異色の経歴の持ち主。
しかし、だからこそ「純粋理科系」の医師とは違う観点で人間を捉えることもできる異色のドクターでもある。