子どもがAIを使うに当たっては、原則として「親の管理が必要」であるというのが私の持論。つまり、子どもがAIをうまく使えるよう導いてやるのが、親の役割だということです。

 単に答えを教えてもらうだけの使い方や、出てきた答えをそのまま書き写すだけの使い方になってしまうなら、むしろAIは使わせないない方がいいでしょう。

AIを本格的に学習に取り入れるのは
中学生になってからがベター

 一方で、AIが子どもの学習に最も力を発揮するのは、対話の中で「考えを深めるための壁打ち相手」となる場面です。この使い方をマスターすれば、毎日の勉強を劇的に変えてくれる「最強のツール」になります。

 質の高い「壁打ち」を行うには、最低限の知識や思考力が不可欠。それが十分でないうちに、AIに頼り切ってしまうと、子どもの探究心が阻害されてしまいます。

 小学生のうちは直接的な知識を記憶(暗記)しやすいため、自分の頭の中に知識をストックするのが合理的です。その知識が探究活動のフックになり、深い思考や対話につながります。いまの時代、知識が否定されがちですが、知識は「勉強のゴール」ではなく「探究の始まり」なのです。

 その意味で、子ども主導で本格的にAIを学習に取り入れるのは、多くの子にとって中学生になってからがベターでしょう。あくまで、保護者同伴で活用してほしいです。

 中学校以降は、実際にAIを使いながら失敗を経験しつつ、付き合い方を覚えていくのが得策です。中学生になれば「AIがうそをつく(ハルシネーション)恐れがある」という事実も客観的に理解できます。

 こうした考えに基づいて、わが家では子どもにAIを使わせる際の「3つの基本ルール」を設定しています。