写真はイメージです Photo:PIXTA

「親がフルコミット」の状態から
一気に手を離してしまうと…

 中学校に上がると、友達が変わったり部活が始まったりと、小学校時代とは違う環境に身を置くことになります。勉強面でも、算数が数学になったり、英語が本格的に始まったり、教科ごとに先生が変わるようになったりと、様々な変化があります。この環境の変化のことを「中1ギャップ」といいます。

 勉強面での「中1ギャップ」になじめないと、壁に行き当たり、戸惑ううちに周囲のレベルから振り落とされてしまうこともあります。

 この「中1ギャップ」を乗り越えるために、親御さんにぜひお伝えしたいのが、適切な“手の離し方”です。

 中学受験においては、親がフルコミット状態で子どもをサポートする家庭が多く見られます。たとえば、塾から出される大量のプリントやテキストの整理、テストのスケジュール管理、練習問題の丸つけ……。

 そうして二人三脚でフルコミットし、晴れて志望校に合格した場合。問題はそこで、「さあ、ここからは中学生なのだから自分でやりなさい」と、突然すべてのことを子どもに丸投げしてしまう家庭も多いでしょう。親にとっても、大仕事をやり遂げ、ほっと一息つきたい気持ちはよく理解できます。

 これは決して悪いことではありません。子どもが自分で計画を立て、自走(自立して学習)できるようになることには私も大賛成です。むしろ反抗期などの発達段階を考えれば、いつまでも親がコミットし続けるのは現実的ではないでしょう。

 しかし、だからといって中学入学と同時に一気に手を離してしまうのは、よくない結果を招く恐れがあります。私が運営する塾でも、急に手を離された結果、どうやって勉強して良いかわからず、完全にやる気を失ってしまった子どもが大勢いました。