なぜウチの子は勉強しないか
根本原因は何?
親が何も言わなくても自分から勉強する子と、そうでない子の違いはどこにあるのでしょうか。まずは「勉強に対するイメージ」に大きな違いがあります。なかなか机に向かえないお子さんは「勉強はつらいもの」と思い込んでいないでしょうか。
では、どうすれば子どもが勉強は楽しいと思うようになるか。私がおすすめする方法が「実体験とのひも付け」です。例えば、子どもが魚屋さんでタコを見て「面白い生き物だ!」と強烈な体験をする。興味を持ったと思ったら、一緒に水族館に足を運ぶ。さらに魚図鑑を買ってあげれば、見たこともない魚の知識へと自ら視野を広げていくはずです。
この「実体験」がないままテキストを渡されて知識の詰め込みを強制されると、勉強が嫌いになってしまいます。勉強が「苦行」になってしまうと、習慣付けるのは困難です。苦手なことや嫌いなことは続かないというのは、親自身が経験しているでしょう。
体験とのひも付けは幼少期から行うのが理想的ですが、いつからでも遅くはありません。毎日の生活の中に、興味の種はたくさんころがっています。ぜひ日頃から、子どもの好奇心を刺激する工夫をしてみてください。
菊池洋匡 /中学受験「伸学会」代表。開成中学・高校、慶應義塾大学法学部卒業。10年間の塾講師生活を経て、2014年より現職。東京都内に3教室と、オンライン指導を展開している。「自ら伸びる力を育てる」をコンセプトに独自の授業を実施。セルフマネジメントの技術指導や成長するマインドセットを育てるコーチングを行う。著書に『小学生の勉強は習慣が9割』(SBクリエイティブ)など。
勉強が楽しくなる土台を築きながら、「習慣化」に向けて動き出しましょう。
必ずやっておきたいことが、「勉強する目的」を親子で話し合うことです。勉強することで自分が手に入れたいのはどんなことで、これからどんな自分になりたいか。「医師になりたい」「◯◯中学に入る」「いい成績が取りたい」など、お子さんそれぞれの「理想」を口に出すことで、受験を自分事として捉えるきっかけになるはずです。
目的が決まったら、次に「目標」を設定していきます。目標は、目的に向かう途中にあるチェックポイント。模試の点数や毎日の勉強内容と量など、細かく決めていきます。ただし、高過ぎる目標は、子どものやる気を失わせるので要注意です。
具体的な習慣化のメソッドを進めていく中で、親御さんにぜひお願いしたいことがあります。「何時から始めるか」「どの科目をやるか」など、勉強に対する選択権を可能な限り子どもに与えることです。自分で選んだ感覚があると、勉強が楽しくなります。
当事者意識が芽生え、うまくいかなかったときも解決策を自ら考えるようになる。最初のうちは「これとこれならどっちが良い?」と選択肢を提示して、選ばせてあげるといいでしょう。それでは、具体的な「習慣化のメソッド」を紹介します。
