
柏木理佳
第6回
チベット問題が拡大することは、胡錦濤にとって失脚にもつながる大変な失敗である。北京五輪前で世界が注目しているこの時期、しかも党大会の時期を選んで、チベット側は長年の胡錦濤への恨みを爆発させた。

第5回
5日開幕した全人代で、温家宝首相が政府活動報告について、自己批判を延々と発表したのだ。中国人にとっては謝罪することは自己の過ちすべてを認めることであり、人生において最大のマイナスである。

第4回
メタミドホスが次々に発見されている。それも、製造元は“日本企業”である。「山東仁木食品」は日本企業のニッキーフーズが100%出資するグループ会社で、れっきとした日系企業だ。

第3回
中国製ギョーザ中毒事件は、今でも毎日多くの時間を割いてテレビで報道されている。これに影響を受けているのが、横浜の中華街である。ここ最近の中華街訪問客数をみてみると、それは明らかだ。

第2回
ダンボール肉まん事件以降、政府が食品がらみの報道を管理統制するようになったため食品関係の報道は減少したが、現状は変わらない。食品事情が改善されない理由は、多くの企業が地方に存在するからだ。

第1回
中国が石油獲得に進出したスーダンは、石油収入の大半を虐殺に使う中国製兵器の購入にあてている。米下院は7月に北京五輪ボイコットを全会一致で可決。五輪芸術顧問に就くスピルバーグ監督も辞任を示唆する。
