柳 紀久夫
第5回
酒造関係者から評価が高い酒米「雄町」をテーマに飲み比べをしようと思い立った。雄町は酒米としては最古参の種目に属し、山田錦や五百万石のルーツとなる米。そんな雄町を使った今回の利き酒は銘酒7本がエントリー。

第4回
新潟第一酒造が2007年春に送り出した「山間」が都市圏を中心に人気沸騰している。僕は昨年5月に新橋の日本酒BARで飲める機会に出くわした。せいぜいミドル級の酒を想像していたら、なんとヘビー級の濃厚酒だった。

第3回
「一白水成」は2005年冬に県外向けに発信した特定名称酒銘柄で、「白」い米と「水」から「成」る「一」番旨い酒という意味を込めて命名したという。よくぞ“護送船団”による排斥運動から回避した(!?)もので、待ちに待った新世代型秋田県酒の登場である。

第2回
メジャーではないが、日本酒通のあいだではかなり認知されている銘柄のいわばバトルロワイヤル利き酒会。最高得点をつけたのが、首都圏でも購入できるようになった「信濃鶴」だ。

第1回
今回試飲をしたのは「磯自慢」純米吟醸生原酒。上立ち香はやや控えめながら、ひとたび口に含むとフレッシュでジューシーなマスクメロンのような甘い香りが広がり、心地よい余韻がしばらく続く。
