真壁昭夫

真壁昭夫

多摩大学特別招聘教授

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。

第351回
「黒田バズーカ砲第二弾」はどうしても必要だったか追加緩和の魔力剥落と大きすぎる出口コストを憂う
真壁昭夫
10月末、日銀の黒田総裁は思い切った追加金融緩和策(バズーカ砲第二弾)を唐突に発表した。人々を驚かせる黒田総裁のセンスは抜群だが、果たして金融緩和策にこれ以上の景気回復を望めるのか。その実効性をそろそろ真剣に議論しよう。
「黒田バズーカ砲第二弾」はどうしても必要だったか追加緩和の魔力剥落と大きすぎる出口コストを憂う
第350回
世界はのるかそるか、壮大な実験がついに始まった 米国の超金融緩和策終了と“金余り相場”への衝撃度
真壁昭夫
米国のFRBは、今月で超金融緩和策を打ち止めにすることを決定した。リーマンショック発生後、景気の下支えとして実施されてきた緩和策の終焉により、今後世界経済はどう動くのか。注視されているのが“金余り相場”へのインパクトだ。
世界はのるかそるか、壮大な実験がついに始まった 米国の超金融緩和策終了と“金余り相場”への衝撃度
第349回
本当にダメにならないとやはり改革は無理なのか?アベノミクスの“空手形”に日本の将来を案じる
真壁昭夫
最近、投資家や経済専門家と話していると、彼らのアベノミクスに対する関心が低下していることがわかる。株価の不安定化や相次ぐ閣僚の辞任などの影響もあるだろうが、最近安倍首相の“空手形”が増えて来たと感じるのは、筆者だけだろうか。
本当にダメにならないとやはり改革は無理なのか?アベノミクスの“空手形”に日本の将来を案じる
第348回
注目度急上昇中の「IoT」とはそもそも何者か?企業が肝に銘じるべき“モノづくり文化”の転換点
真壁昭夫
「IoT」(モノのインターネット)という言葉が、にわかに注目を浴び始めた。そもそもこの「IoT」とは、どんなイノベーションなのか。これまで“モノづくり重視型”のカルチャーが強かった日本企業は、新しい価値観への大転換を迫られそうだ。
注目度急上昇中の「IoT」とはそもそも何者か?企業が肝に銘じるべき“モノづくり文化”の転換点
第347回
ノーベル賞3人受賞の快挙に酔ってばかりでいいのか技術で勝ってもビジネスで負ける日本の研究開発力考
真壁昭夫
今年のノーベル物理学賞を日本人研究者3人が獲得したことは、画期的なニュースだった。しかし、その快挙に酔ってばかりでいいのか。「技術で勝ってもビジネスで負けている」と言われる日本の研究開発力について、いま一度問題提起すべきだろう。
ノーベル賞3人受賞の快挙に酔ってばかりでいいのか技術で勝ってもビジネスで負ける日本の研究開発力考
第346回
住友商事の巨額損失が物語る“商社夏の時代”の終焉 「資源ビジネス」はこれからも本当においしいのか?
真壁昭夫
総合商社のドル箱だった資源ビジネスが、変調をきたしている。足もとでは住友商事が、シェールオイルを中心とする新型原油開発の失敗などで巨額の損失を計上した。背景には様々な環境変化も見える。資源ビジネスは、これからも本当においしいのか。
住友商事の巨額損失が物語る“商社夏の時代”の終焉 「資源ビジネス」はこれからも本当においしいのか?
第345回
あのスコットランド住民投票は何だったのか?荒唐無稽な独立の論理とグローバリズムの逆回転
真壁昭夫
スコットランドの独立を決める住民投票は、同国の英国残留という結果に終わった。振り返ってみると、彼らの独立への見通しにはいくぶん荒唐無稽な部分があったし、今回の独立騒動がグローバリズムの進む世界へ投げかけた波紋は小さくない。
あのスコットランド住民投票は何だったのか?荒唐無稽な独立の論理とグローバリズムの逆回転
第344回
モノづくりを諦めて金融事業会社になるしかない?大赤字予想で考えた「ソニーがソニーでなくなる日」
真壁昭夫
先頃ソニーは、今期決算において最終赤字額が2300億円に拡大する見通しを発表。スマホなどのモバイル端末事業を大リストラする。なぜ、ソニーの1人負けは続くのか。コアコンピタンスを失ったソニーが「ソニーでなくなる日」を考える。
モノづくりを諦めて金融事業会社になるしかない?大赤字予想で考えた「ソニーがソニーでなくなる日」
第343回
錦織圭選手が胸に灯し続けた「できるはず」の炎 人生一度の好機を生かせる指導者との付き合い方
真壁昭夫
錦織圭選手の全米オープンでの活躍は、日本のみならず欧米諸国でも注目を浴びている。才能があっても壁を乗り越えられない若者が多いなか、錦織選手はなぜここまで頑張れたのか。人生一度のチャンスを生かせる指導者との付き合い方を探る。
錦織圭選手が胸に灯し続けた「できるはず」の炎 人生一度の好機を生かせる指導者との付き合い方
第342回
そもそも足もとの円安で日本経済は復活するのか?改めて思いを馳せるべき“国力減退リスク”の現実
真壁昭夫
米国の金利上昇見通しに伴い、足もとの為替市場では円安・ドル高が加速している。アベノミクス以降の円安で、日本の輸出企業は復活したと言われるが、それだけで日本経済は底堅いものになっているのか。円安の中長期リスクを改めて検証する。
そもそも足もとの円安で日本経済は復活するのか?改めて思いを馳せるべき“国力減退リスク”の現実
第341回
なぜ政策を総動員しても景気回復が本格化しないか?金利低迷と期待収益率で考える資本主義の終焉リスク
真壁昭夫
足もとでわが国の長期金利は、0.5%を下回る水準まで低下している。これだけ金利が低くなると、むしろお金の流れは阻害され、各国が政策を総動員しても景気はなかなか回復しない。こうした状況には、資本主義そのものの限界も垣間見える。
なぜ政策を総動員しても景気回復が本格化しないか?金利低迷と期待収益率で考える資本主義の終焉リスク
第340回
政治信念なき号泣県議、LINE恫喝府議の“罪と罰” 限界迫る地方社会で問われる議員たちの役割期待
真壁昭夫
政務費の不透明な支出を追及されて号泣した野々村竜太郎・元兵庫県議に続き、山本景・大阪府議がLINEで中学生とトラブルを起こして問題となっている。政治信念なき彼らの言動は言語道断だ。地方議員たちが自覚すべき役割期待とは。
政治信念なき号泣県議、LINE恫喝府議の“罪と罰” 限界迫る地方社会で問われる議員たちの役割期待
第339回
そろそろリターンとリスクを冷静に見極めよう 期限切れ食肉問題で考える中国ビジネスの前途多難
真壁昭夫
7月下旬に明るみに出た中国の期限切れ食肉問題で、日本企業は大きなダメージを受けた。中国は日本にとって依然として重要な市場だが、先行きには不安要因も多い。経営者は、そろそろ中国ビジネスのリターンとリスクを冷静に見極めるべきだ。
そろそろリターンとリスクを冷静に見極めよう 期限切れ食肉問題で考える中国ビジネスの前途多難
第338回
勃発から100年、あの第一次世界大戦は昔話か?時を経て蘇るナショナリズムと多極化の世界リスク
真壁昭夫
人類史上初の総力戦となった第一次世界大戦の開戦から、この7月で100年の時が経つ。足もとの世界情勢を見ると、当時の世相に通じるリスクも見られる。世界的なナショナリズムの台頭や多極化によって、今後世界はどこへ向かって行くのか。
勃発から100年、あの第一次世界大戦は昔話か?時を経て蘇るナショナリズムと多極化の世界リスク
第337回
マレーシア機撃墜で苦境のプーチンと高笑いの習近平 ウクライナ情勢を睨みナイスガイから脱皮すべき日本
真壁昭夫
マレーシアの旅客機がウクライナ上空で撃墜されてから、数週間が過ぎた。親ロシア派の仕業と見られた事件は、ロシアの立場を危うくし、国際情勢に予想以上の影響をもたらしそうだ。日本もこの動きを睨み“ナイスガイ”から脱皮すべきだろう。
マレーシア機撃墜で苦境のプーチンと高笑いの習近平 ウクライナ情勢を睨みナイスガイから脱皮すべき日本
第336回
ついに破綻した山水電気の本当の“命取り”とは?寂寥感漂う音響機器業界に学ぶダーウィン的経営論
真壁昭夫
高級音響機器メーカーとして一世を風靡した山水電気が、ついに破綻した。全盛期の同社を知る人たちにとっては、寂寥感を感じる向きも多いだろう。かつての競合たちのように、どうして山水は生き残れなかったのか。筆者なりに分析したい。
ついに破綻した山水電気の本当の“命取り”とは?寂寥感漂う音響機器業界に学ぶダーウィン的経営論
第335回
VAIO株式会社は“モノづくり”を取り戻せるか?電機業界の行方を占う「壮大な実験」の吉凶
真壁昭夫
7月、ソニーがPC事業を売却したVAIO株式会社が発足した。かつてPC部門の巨人だったIBMも、すでにブランドを中国のレノボに売却しているが、一定のブランド力を保っている。果たしてVAIOは復活できるか。「壮大な実験」の吉凶を占う。
VAIO株式会社は“モノづくり”を取り戻せるか?電機業界の行方を占う「壮大な実験」の吉凶
第334回
滑稽な韓国を従わせて覇権を強める中国の成算 米国不在の「Gゼロ時代」を日本はどう生きるべきか
真壁昭夫
これまで国際秩序の番人の役割を果たしてきた米国のプレゼンス低下により、世界には「Gゼロ時代」が訪れつつある。なかでもアジア地域では、こうした状況を睨んだ中国の覇権主義が台頭している。日本はこれから、どんな外交を考えるべきか。
滑稽な韓国を従わせて覇権を強める中国の成算 米国不在の「Gゼロ時代」を日本はどう生きるべきか
第333回
恐ろしい貿易赤字拡大を冷静に、前向きに捉える法 数字に目くじらを立てるより、競争力向上に腐心せよ
真壁昭夫
貿易赤字がこれほど拡大して、日本は大丈夫なのか? 最近筆者は、こう尋ねられることが多い。貿易赤字は確かに大きな不安要因だ。ただし、数字だけを見て目くじらを立てる必要はない。重要なのは、経常赤字を回避するための試行錯誤だ。
恐ろしい貿易赤字拡大を冷静に、前向きに捉える法 数字に目くじらを立てるより、競争力向上に腐心せよ
第332回
終戦直後のような預金封鎖は本当に起きるのか?国民に浸透した「超財政悪化不安」の現実味と対策
真壁昭夫
これから戦後の預金封鎖や新円切替のようなことが、起こるのだろうか――。筆者の経済講演では、参加者からこんな質問を受けることが増えた。すでに国民の中にも、それほど財政悪化懸念が浸透しているということか。その現実味を分析する。
終戦直後のような預金封鎖は本当に起きるのか?国民に浸透した「超財政悪化不安」の現実味と対策
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